日本語をこねくり回す。映画や音楽にケチをつける。変なものを変だと言う。変じゃないものにも変なこと言う。カテゴライズするのは結構だが、複数のかけ離れたジャンルを少しずつかじるような人の立場は。

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<!>ここでは過去の日付に新しい記事が追加されることが少なからず、というかかなり頻繁にあるので、暇な人は「新着」に騙されないように掘り返してみてね。
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なるほどですね

ほぼ日刊イトイ新聞>「オトナ語の謎。」>「第4回 オトナの基本用語:その4にも載ってますけど。

一般的オトナ社会になかなか馴染みのない私は、ちょうど1年ちょっと前(“ちょうど”じゃねーじゃねーかおい)、不動産屋を方々回っていたときに初めて耳にしました、「なるほどですね」。まだまだ若くて※1、テキパキ動くんだけどこっちの意向を全く呑み込めてなくて空回りしている、平たく言えばダメな営業マンが、すげー連発していて、一時的に自分の中で流行った。ところが、その後に寄った別の不動産屋で、まだ若くて※2、落ち着いてて、人がよさそうな店長さんが、同じく「あ~、なるほどですね。」と連発しているのを聞き、それが市民権を得た日本語であることを感じた。

なる‐ほど【成程】
[一](副)
…(2)まことに。いかにも。…
[二](感)
合点がいった時、または相手の話に相づちを打つ時に発する語。近世後期では、略して「なある」とも。…
(「広辞苑第五版」、岩波書店)

へー、「なある」「なーる」って、古い言葉だったのか。わりと近年発生してすぐに滅んだ語だと思ってた。んなことはいいとして、「なるほどですね」は、感動詞だと考えてみよう。「なるほど」だけでは丁寧さが欠けている気がして(感動詞に丁寧も何もないのだが)、「ですね」を付けたのでしょうか、「なるほどですね」。ちなみに、別の用法として、「なるほどなるほど」というのがあります。お客様の発言に対し、「なるほど」は失礼、「なるほどですねー」「なるほどなるほど」はOK。そんな空気を感じます。

ちょっと待て、「なるほど」に「です」を付けていいのか、という議論があるが、これは体育会系専用敬語、「ッス」(例:「先輩、ついにやったッスね!」)なんかと同じで、何でもありなんじゃないでしょうか。倉橋ヨエコが使ってるのを聞いて自分的に流行った語「どうもです」もまた然り。「あの映画、すごく良かったです」「僕も見たかったです」は正解でも、「僕も見に行ったです」が不正解なんて、わかるけど、却ってややこしいではないか。

ついでなので話を逸らすと、私は、その日(そのセッション)最初の挨拶は、昼であっても夜であっても「おはようございます」を使う。元はこの挨拶法、昼夜逆転などの色んな生活時間帯を持つ人が混在する業界において、「いつ出会っても“おはようございます”と言おう」的な運動に端を発していると聞いたが、「こんにちは」「こんばんは」は、それ以上丁寧な言い方ができないという理由もあるんじゃないかと思う(そう聞いたような気もする)。社長に「おはようございます!」とは言えても、「こんにちは!」とは言えない…ということです。

そう考えると、「おはよッス!」「ちわッス!」な感じで、「あ、どうもこんにちわです※3」「あーこれはこれは、こんばんわですー※3。いつもお世話になっておりますー」というのも、当然の流れとして納得できますね。

これでもまだ「なるほどですね」に違和感を感じる?

--

※1 一人前でない、という意味。
※2 年齢が若いという意味。
※3 「わ」じゃなくて「は」が正解なのだろう(私は「わ」は認めていない)けど、「こんにちはです」「こんばんはです」とするよりも、「こんにち・は」という成り立ちをより感じさせず、一語っぽく見える「こんにちわ」の方が、「です」を付ける対象としては適格なのではと考え、このように表記しました。

毎度のことながら、話が逸れてばっかりで、「なるほどですね」の核心にはちっとも踏み込めていないですね。じゃあ再度話を戻して、「なるほどですね」の「なるほど」が、副詞だと考えるとどうだろう。

悪くないんだけど、やっぱり3点ユニットは避けたいんだよね。何かと不便もあるし。
あー、なるほどですね。
それに、駅から徒歩8分ってのも、近いってほど近くないし。それならいっそ10分圏外でもっと安いのを探したほうがいい気もするんだよね。
あー、なるほどですね。

上記の場合、「なるほど(確かに)3点ユニットは不便ですよね。」「なるほど(確かに)8分はどっちつかずの距離ですよね。」のかもしれない。でも、まあ、そこまで言うと何とでも言えてしまうので、入り口で留めておきましょう。…結局踏み込めず。


時に、この記事を書くにあたって調べていたら(というほど調べていないが)、「なるほどですね。」(Snufkin)という記事がヒットした。この人の記事、目の付け所(ネタの選び方)は良いのだけど、「なるほどですね。」に限らず、日本語関連のどの記事(ネタのさばき方)も、まるっきり納得できないんだよね。あーあですね。無意味に否定するのは無意味にナンセンスだけど、これがジェネレーションギャップなのでしょうか。ともかくは、彼のシャープな目の付け所に敬意を示しつつ、彼のネタを別の切り口からさばいてみるのも面白いかもしれない、と考えている。

2006/01/20(金)| 日本語| トラ(0) | コメ(0)
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