日本語をこねくり回す。映画や音楽にケチをつける。変なものを変だと言う。変じゃないものにも変なこと言う。カテゴライズするのは結構だが、複数のかけ離れたジャンルを少しずつかじるような人の立場は。

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◆YELLOW MAGICAL TYPHOON/Cascade

YELLOW MAGICAL TYPHOON/Cascade
(ビクターエンタテインメント、1997/07/24)★音楽―アルバム

よりによって何でこんな下世話なアルバムを挙げねばならぬのだ。下世話というと悪い意味にしか聞こえないが、というか悪い意味しかないのだが、これは本当に、嫌気が差すくらいポップだ。もう少し言うと、ポップなだけである。それって、笑っちゃうくらい真面目なのと同じで、やろうと思ってもなかなかできないものだ。普通はどっかでブレーキがかかっちゃう。それをこんな、完膚なきまでにメッタ刺しに踏み込める彼らは、類稀なる天才か、絵に描いたようなバカか、どちらかだ。

どちらかだけど、どちらにしても、とにかく才能はあるに違いない。これまでの作品でも片鱗は見せていた、メロディーメイカーとしての才能の原石(傍点・・がついてますが、ついに明らかになった(ということはつまり、全般的に曲を書いてるMasashiくんの才能ということだ。ギタリストとしては個性的な感じの彼は、間違いなくメロディーメイカーだ。一度だけステージを見たときは、ただのエフェクターオタクのように見受けられたけど)。うむ。明るみに出た原石が、その後どうなったか、興味のある人は、これ以降の作品を聴いてみよう。少なくとも、原石がウソではないことがわかるはずだ。多分わかると思う。わかるかもしれないよ。わかるかなあ。

でもまあそんなふうに褒めたところで、下世話なポップアルバムであることに変わりはない。フレディ・マーキュリー曰く、ポップなんてのは使い捨てだそうで、だとしたら歴史に残る名曲は失格ポップなのか。あ、でも死して甲羅を残すポップならいくらでもありそうだ。そういう意味で、このアルバムが世間的にどうだったかはよく知らないが、個人的に言わせれば、今でも泥の中で、自由を胸に尻尾を引きずっているポップだ。ありえないけど、ここになぜか、ある。

実際、注意深く聴けば、同じ言い回しを複数箇所に使ったり、全体を通して同じテーマをにおわせつつ、表向きには好き勝手いろんなことやるという、非常に作り込んだ感じを持っているし、注意深く聴かなくてもそれを感じさせるポップさを持っている。いやほんと、よくできてます。誰も完璧だなんて言わないけど、その至らなさの取り回し方が、何となくいい味出してるのだ(ん?ということはもしかして、そういう意味では、聴き手を選ぶのかもしれないな。まあ誰がどう思おうと、そんなことは知ったこっちゃない)。それをこういう、下世話なポップ一色に仕上げるというのは、ギャグでやってるのか、確信犯なのか、真相はどうでもいいね。気分いいね。

2004/06/26(土)| 音楽| トラ(0) | コメ(0)
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