日本語をこねくり回す。映画や音楽にケチをつける。変なものを変だと言う。変じゃないものにも変なこと言う。カテゴライズするのは結構だが、複数のかけ離れたジャンルを少しずつかじるような人の立場は。

since apr.01,2005

 
<!>ここでは過去の日付に新しい記事が追加されることが少なからず、というかかなり頻繁にあるので、暇な人は「新着」に騙されないように掘り返してみてね。
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だんごむし

東京都千代田区の某所にあるオフィスビル。めちゃめちゃ設備の充実したこのビルは、比較的新しいのか、とても綺麗で、警備員も常駐している。ただのオフィスビルにしてはスゴイところである。そのビルの階段。ここの階段は奥まったところにあり、また階の移動は基本的にエレベーターなビルなので、人通りもほとんどない。その、8階と9階の間。8階と9階はフロアの使われ方がまったく違うので、ここを行き来する人はまずいない(警備員さんかメンテナンスの人くらいである)。そんな場所にどういうわけだか行って、ちょっくら腰を下ろそうとすると――。

なにかがトコトコ這ってる。どっからどう見てもダンゴ虫にしか見えない。つーかダンゴ虫ですね。なぜだー。最近は土のある場所でもなかなかお目にかからないというのに、なんでまたこんなところに。見たところ壁に隙間があったりとか、カーペットがめくれていたりとか、そういうのはなさそうだ。つーかダンゴ虫ってそういう隙間を登ってくるタイプだっけ。謎に思いつつ観察していると、9階のフロアから3段下った段を端から端まで歩き回り、一段下へ降りようとする。しかし階段の角には金属部分があり、滑ってしまうようで降りられない。さあどうすんだ、とさらに観察していると、壁際まで歩いていき、階段の角っこから落ちかけて、ピタッと止まった。なんだどうした、と見ると、壁と階段の継ぎ目を利用して、そろーり、そろーりと降りているではないか。で、金属部分を見事クリアすると、あとはカーペットなので余裕。下の段に到着。いやはやこれには参った。なんという頭脳派であろうか。さすが都会っ子である。

一通り感心した後、じゃあ一段降りてどーすんだと見ていると、やっぱりさまよっている。そこで考える。わたしは不勉強にしてダンゴ虫が何を食べるのかも知らないが、この綺麗なビルには到底こいつが生きていけそうな土壌はない。力尽きるのも時間の問題だろう。なら、せめてもう少しマシな所へ連れてってやろう。本当はこういうのは好きじゃないのだが(だって、困ってる虫は他にもいっぱいいるかもしれないのに、こいつだけ贔屓なんて、絶対誰かに怒られる。それに、困ってなんかないかもしれないじゃないか)、こんな場所でこんなわたしに発見されたのもこいつの運命だと思い、決行。紙袋に捕らえて、いざ下へ――。

降りようとすると、虫くんが居た段から4段ほど下ったところに何かが見えた(綺麗なビルなので、何か落ちてるとすぐわかる)。よく見ると、仲間だった。ただしこっちは、ひっくり返ってひからびている。なんと他にも居たか。となるとどこかにもっとたくさん居る可能性があるな。しかし、やはりこれが千代田区の綺麗なオフィスビルにあっての虫くんの辿る道なのだ。あれこれ思いを巡らせながらエレベーターに乗り、1階へ――。

ビルを出てすぐの植え込みに、そっと逃がしてやる。しかしこいつ、捕まえようとしたときも、運搬途中も、まったく「ダンゴ」にならない。自分で紙袋を出て植え込みの葉っぱに乗り移る。たまにいるんだよな、こういう気の強いダンゴくんが。もしかしたら大冒険の邪魔をしてしまったかもしれない。でも、それが救いの手であろうと、とんだ迷惑であろうと、別にどちらでもいい。わたしは彼の願いを聞いてあげたのではなく、それが迷惑かも知れない可能性も知った上で自分勝手を働いたのだ。…なんて、そんなこと考えてないよ。なんだか話が逸れてしまったので適当な結論を出そうとしたが、やっぱり、ないものはない。そういうことだ。

2004/06/11(金)| みぶンるい| トラ(0) | コメ(0)
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