日本語をこねくり回す。映画や音楽にケチをつける。変なものを変だと言う。変じゃないものにも変なこと言う。カテゴライズするのは結構だが、複数のかけ離れたジャンルを少しずつかじるような人の立場は。

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イージー・ライダー

イージー・ライダー/EASY RIDER(1969、米)

まあ見方によってはつまんない映画だわな。

ラストで心を吹っ飛ばされることになろうとは。しばらく呆然と、何を考えているわけでもなく「考える」という虚無の中を彷徨う羽目になった。ひでえ。その昔、「映画」というのは単なるエンタ(ー)テイ(ン)メントではなかった、ということをすっかり忘れていたため、不意打ちを食らったわけだ。

映画たるもの、いくつもの面を兼ね備えていなければならない、なんて言うやつもいるだろうが、そうは思わない。心が吹っ飛べばそれだけで十分存在意義がある。だいたい、国も違えば時間も遠い、当時の「時代背景」なんてのも学校で習う程度にすら知らない。それでいてこれだけダメージを受けるんだから、それで十分ではないか。それ以上に何を求めるというのだ。どうしても足りないっていうのなら、あとはもう物理的に殴られでもしたらどうだろうか。あるいは――。

しかし、いや、いつもはその、なんというか、「何か」がつかめずに終わるところ、たまたま不意を衝かれて殴られちゃったもんだから、それについて先に書いたけど、たぶんおそらくそんなことどうでもいい。あのチョッパーを見たか。腕に血が行かなくて大変そうだ。だからスロットルは戻らないに限ると思うんだが、それはともかくとして、単に「カッコイイ!」と言ってレプリカのバイクに乗るバカを「バカ」と呼べますか。呼べないでしょう(呼べるかもしれないけど、呼べないことにしておいてください)。別に二人が何をやって、どこから来てどこへ行こうと、関係ないのだ。全部無駄にしちゃったとしてもそれでいいのだ。感想文を書けと言われて、5文字書けたなら、それで君はこの映画を見た甲斐があったわけで、製作陣は作った甲斐があったわけで、それですべてだ。


今なら当然フェードイン・フェードアウト(あるいは暗転でもいいけど)で処理されるであろう部分に使われる不思議なカメラワーク、というか編集ワークが気になった。最初は目新しさで「おお!?」と思ったけど、大して優れた効果を発揮してるとは思えないし、あれはもしかしてフェードイン・アウトの技術の単なる代用?んー、そういう点に関しても、的確な知識がないというのは不自由なものだ。でも、例えばそこだけが印象に残って、最後に吹っ飛ばされることもなく、目を閉じても単に二つのシーンがチカチカと入れ替わるだけだったとしても、それはそれで十分な「意味」だと思うのだが、どうだろう。

というわけで、どうだ。こんなに無知で無関心で気取ってるだけの人間でさえ、3つも意味を見つけたぞ。それにしても、けっこう和やかな映画に思えた私は、そんなに鈍感になっているのだろうか。和やかっつってもまあ色々あるけど…敢えて「自由」についての問いかけには触れませんでした。だってわかんねーんだもん。いいじゃないか、「ヤング・ゼネレーションのスピリットが爆走」すれば。

--

※ LDジャケットの紹介文。ちなみにDVD版になると、文面は全く一緒なのに「ヤング・ジェネレーションのスピリットが爆走」に翻訳されている。すげえ。
[2006年1月13日]

2004/06/01(火)| 映画| トラ(0) | コメ(0)
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